Wednesday, September 10, 2014

馬、鹿…?

前に乗馬のレッスンを受けたのだけど、その牧場があんまり好きじゃなかったのとちょっと遠すぎたからもっと近所にレッスンをしてくれる牧場を探しつつはや数年。クリスマスにチャドが1レッスンのギフト券をくれた牧場にやってきました。州立公園の中にあるこの牧場は家から20分くらい離れたところ。近くに絞りたての牛乳から作るホームメイドのアイスクリーム屋さんもあって二重丸。

オーナーのデブはレッスンの予約をする前に牧場と馬たちを見せてくれて、私の期待しているものと一致するかどうかをチェック。同時にデブも私が生徒として彼女の牧場の方針に合ってるかどうかチェック。

ここは普通の乗馬レッスンをする牧場と違って、レスキューの馬たちがレッスンに使われてます。レッスン料はすべて馬の維持費に充てられるのです。

もとのオーナーが亡くなって家を失くした馬や、オーナーが経営難に陥って馬を手放さなければならなくなったり、怪我の後競走馬としては使えないからと屠殺されそうになったところを助けられた馬たちなんかがこの牧場でレッスン用に調教されて第二の人生を楽しんでるところ。そんなわけで、ここの馬たちは比較的高齢です。一頭一頭それぞれに庭付きアパートが割り当てられてて好きに外と内を行き来してます。みんなゆったりのんびりして幸せそう。一日中食べてるみたいなんだけど、体が大きいから少々食べても太らないのかなぁ?羨ましい。

黄色い線は電圧線。これは馬たちを守るため。この辺りコヨーテやボブキャットがウロウロしているからで馬の脱走を防ぐためのものではありません。昼間、人の出入りがある間は電気通ってないんだけどね。馬たちもそれを知ってて、たまに自分で電圧線を潜ってお出かけしたりするそうです…といっても牧場の中をウロウロ散策するだけなんだけど。ゲートを開けたら馬が嬉しそうに駆け寄ってくるのを見てびっくりするのだとか。そりゃそうだよね、あんな大きいな体で突進してこられたらいくらかわいくたってギョッとするよね。さらにおかしいのはその後、何も言われなくても自分でまた電圧線をくぐって自分のお家に戻るんだって。

この子は中でも最高齢で34歳。馬ってそんなに長生きするなんて知らなかった。馬も年をとると歯を失うらしく、かわいそうにこの馬は歯がないの。だから特別なご飯をもらってます。

以前に行った牧場の厩舎は大きくてりっぱなものの匂いが強烈でびっくりしたけど、ここではそんなこともなく馬たちがよく世話されている様子。

馬の写真を撮っていると丘の上に小さなお尻を発見。前回来たときにはポニーはいなかったのになぁとよく見てみると…。

おー、鹿だ〜!角の短い若造くんです。「ユキー、鹿だよ、鹿。そこから見える?」と後ろからデブの叫ぶ声。鹿ってすごく用心深いからその声に驚いて逃げるかと思ったら、あんまり気にならないらしく平然とご飯を食べてる。こんなに近くで野生の鹿を見たのは初めて。

もっと近づいてみたけどそれでも逃げずにその場で様子を伺っている。とても美味しい草があるのかもね。デブによると牧場に鹿が現れるのは珍しくないんだって。それでもデブは鹿に興奮気味。普段作業しているときにやってくるから誰も気にかけずにそっとしておくために鹿も安心して長居するみたい。ここは安全だって分かっている様子。デブは冬には野生の鹿にも餌をあげるのだそう。団体でご飯を食べにやってくるらしいです。うちの近所のローリーも冬場は庭にやってくる鹿や七面鳥に餌をあげてるんだけど、12頭もやってくるから「たくさん動物に食べさせるから我が家は破産よ〜。」なんてニコニコしながら話してたっけ。そんな心優しい人たちのおかげで無事に冬を越せる野生動物たちもいるのです。

本人にその気はなくてもしっかりカメラ目線。冬にハンターに殺されないようにと祈るばかり。

鹿に興奮している間にレッスンの時間がやってきました。私のレッスンパートナーのスターリン。初心者にぴったりのよく調教された馬とのことでデブが抜擢。

鬣もきちんと切りそろって身だしなみの整ったなかなかの紳士でしょ?若い頃にはジャンプ競技で活躍したのだそう。

レッスンは馬の世話から始まります。ブラッシングして、虫除けスプレーをして、シッポにはトリートメントを。VO5を使ってます。人間用のを使って大丈夫なんだって。蹄を掃除したら、鞍を付けてレッスンの準備完了。

手綱の持ち方、足の位置、姿勢を復習してから、まずはデブに曳かれてリングをグルグル。そのあと自分でスターリンをリードしてリングを数周したのだけど、デブと一緒に歩くときよりずっとゆっくり。「右に曲がるよ。」って指示するのに左に行ったりまっすぐ行ったり…。完全にナメられてる、うぅ…。振り落とされないだけましなのか?でも振り落とされるってことは相当嫌われてるってことだよね。とりあえず嫌われてはないようなので安心。

お腹を蹴って歩き始めやスピードの調整をコミュニケーションするのだけど、「蹴る」っていうのに躊躇。強く蹴る訳じゃないから大丈夫って言うものの、やっぱりお腹蹴られると気分よくないよねぇ。

そんなへなちょこぶりで30分くらい乗った後は鞍を外してブラッシング。股をブラッシングしているとシッポが高く上がって、「これはもしや?」と数歩後ずさるや否やボトボトボト。まぁ所詮動物だからね。本人は何事もなかったように澄まし顔。犬や猫みたいに腰を下げないから気配を感じたら即避難するのが無難。乗馬って端から思うほど優雅ではありません。

リングを出る前にミントキャンディーをもらってスターリンはご満悦。馬ってミントキャンディーが好きなのにも驚き。基本的に何でも食べるらしいです、バナナ皮ごととか。厩舎に戻ってくると他の馬たちが頭を出してご挨拶。みんなとても人懐っこい。背中をツンツンと鼻で突いて気を引こうとするのも可愛らしい。

鼻面から口の辺りの肌はふにゅふにゅと柔らかくて触ってると癖になりそう。この目で見つめられると何でもしてあげたくなっちゃう。デブからおやつあげてもいいよと言われたので今度はニンジン(なんとありきたりな)でも持ってこようっと。

まだ自分で鞍もセットできないから先は長いのだけど、スターリンにバカにされながらもひとまず楽しくレッスンを終えました。次のレッスンが楽しみ。

そういえば馬と鹿を同時に見たけど、それって何かを暗に意味してるのだろうか?


クラブと違って牧場にはロッカールームなんかないので荷物はリングへ持参。リングはモノを置く場所がないからバッグは地面に置くか手綱を引っ掛けるフックにかけるか。家で着替えていくからヘルメットだけ持参するのだけど、レッスンの準備をする間はヘルメットの置き場所に困るしお財布や携帯とかはとりあえずひとまとめにしておきたいところ。いろいろネットを見て回ったけど、コレといえるヘルメット入れが見つからないから作ることに…。

まずはヘルメットを型どって、縦半分の中心をとってみました。

後ろと横の一番幅の広い部分を見つけて、お財布とかが入るくらいのポケットの厚みを両サイドに加えて底の型紙の出来上がり。

ヘルメットの高さに少し余裕をつけて片側半分(4分の1)の型紙。

サイドの部分を仕上げてヘルメットにかぶせてみたら底の部分は大丈夫なんだけど、トップはようやくファスナーが閉まるってところ。もう少し余裕がないとポケットに何も入れられないのでサイドを6センチくらい大きくするのに急きょ底の型紙を修正。

サイドの布に直接ファスナーを付ける代わりにファスナーの両端に3センチずつ布を加えて幅を広くしました。

持ち手をつける前のバッグと片側に内ポケットを付けたところのライナー。なんとか使えるものになりそう。

最初は持ち手にウェビングベルトを使うつもりだったのだけどいまいちしっくりしないので、手芸屋さんにバッグの持ち手を探しに行くことになりました。手持ちのもので仕上げるつもりだったのだけど、思いつきでいきなり始めるこの手のプロジェクトはなかなか思ったようにいかないもの。違う柄の生地を使っていたらウェビングでもよかったのかもしれない。以前はいろんな種類の持ち手があったのにもう取り扱ってないとのこと。店内をグルグル散策すること30分、コレなら使えるかもと見つけたのはカーテンのタイバック。しかもこの日はタイバックがセールで40%オフ。

モノは使いようってなわけで完成。両サイドにポケットもつきました。ヘルメット、お財布、携帯に車のキーもみんなひとまとめ。

持ち手がもう少し下に付いた方がバランスがよいのだけど、肩掛けバックにしたかったので持ち手を出来るだけ長くするのにちょっと妥協。

外布はベンチのクッションカバーの余り布。思わぬところで端切れが役に立つものです。ライナーは以前一目惚れして何を作る目的もなく買ってたもの。

色が薄いから汚れにくいようにスコッチガードをしっかりスプレーしとかないとね。

Saturday, September 6, 2014

マーケットフレッシュ

ボストンのリトルイタリー、ノースエンドの手前に毎週金曜日と土曜日に開くマーケット。イタリア系アメリカ人の業者が多くイタリア語なまりの威勢のいい声が飛び交います。

現在観光スポットの集まるこの地域で、スーパーマーケットの現れるずっと前の1830年ごろから続く古いマーケットは凍てつく真冬もクリスマス以外は毎週オープン。冬には並べられた野菜たちが凍っていることもしばしば。因にこのマーケットの隣にあるクインシーマーケットでは古くは肉の卸が行われていたらしい。現在はフードコート、ファニュエルホールと共に人気の観光地としてにぎわってます。

色とりどりの野菜や果物が山積みで売られているのを見てまわるだけでも楽しくなります。気になるお値段の方は、基本的にスーパーで買うより安いのだけどモノによりけりといったところ。業者によって値段のつけ方に差があるので、マーケットに着いたらまずはぐるりと一周してお値段をチェック。鮮度にも違いがあるからしっかり品定め。1ドル札をたくさん持って行くことをオススメ。


金曜日のお昼休みにイチゴを買いにやってきました。

先日クエン酸を買いにいって家で袋から取り出すとペクチンのボトルになっていた。「いったい袋の中で何が起こったの〜?」ってなんのことない、お店で隣同士に並んでいた同じデザインのボトルを間違ってカートに入れたまま気づかずに家まで帰ってきたらしい。そんな訳で我が家に思いがけなくペクチンがあるのと最近マーマレードにちょっと飽きてきたので週末にイチゴジャム作りに挑戦してみようと思い立ったさま。

2パックで3ドルっていうのが本日のお買い得。たぶん日本の2パックか2パック半がこの1パックにあたるくらいなのかなぁ。いくら硬いプラスチックのケースに入っていても積み重ねて売られていると柔らかいイチゴはそのうち重みでつぶれてくるからケースの底をチェックして傷みの少ないきれいなものを探します。よく見ないと底のイチゴにカビが生えてることがあるので要注意!

業者のお兄さんが袋を手渡してくれたので、選り出したパックを袋に詰めながら品定め続行。五つめのケースを袋に入れたところで、お兄さんがチェックにやってきたので(実はまだお金払ってない)、「6パック買うからね。」と伝えると、「8パックなら10ドルでいいよ。ちょっと割安だよ。」と売りの体制。8パックって多すぎるよねぇと思ったものの、気がついたら「Ok。」ともう2パック袋に詰め込んでいた。商売人の口車に乗ってしまった貧乏性の私…。

もうひとりのお兄さんがやってきて二重袋にしてくれました。イチゴも8パックともなると結構重たい。ショッピングカートを持ってくるべきだった。その日の午後は自分のキューブが甘〜いイチゴの香りに包まれてちょっといい気分、天然のアロマセラピー。

香りはとても甘いけどお味の方は残念ながらそんなに甘くなく酸味が強いからジャムやお菓子作りに使っても惜しくないって言うのが本音。イチゴも日本のものが美味しいです。

ヘイマーケットはテントに並ぶ青果ばかりじゃなく、ちょっと怪しげなので買い物したことないのだけど向かいのビルには魚屋さんやお肉屋さんもあります。買い物してるのはヒスパニック系や黒人の人たちばかり。ゴミ袋サイズの袋のチキンとか抱えて(それも一袋ではない)お店から出てくる人たちを見る度にいったい何人であんなにたくさん食べるんだろうと疑問に思うところ。

夏の味覚のブルークラブ。脱皮して間もない殻が柔らかいものを横に半分に切ってバターでソテーして殻ごといただきます。なかなか美味。

ほかにもチーズショップやモロッコの雑貨屋さんがあってスパイスやオリーブ、ナッツなどがビックリするくらいの品揃えで所狭しと並んでます。ここのフランスパンは絶品。イスラム文化圏で食べられてるオリーブオイルでできたホームメイドのパンも売られてます。お店で「このパンどうやって食べるの?」って聞いたら「そのままだよ。」とあまり腑に落ちない答えが返ってきたので、私のモロッコご意見番にいろいろ食べ方のバリーエーションを尋ねて、ペストを塗ってカプレーゼのサンドイッチにしてみました。ふわふわ感がいつものパンとはちょっと違っていい感じ。オリーブオイルをつけてワインのおつまみにもよさそう。


ジャム作りパート1

傷んだものを選り分けて8パック全部洗い終えたところ。これだけ多いとさすがに洗うだけでも一仕事。

夕飯の後作業続行。レシピの通りにヘタを除いたイチゴをつぶしてレモン汁とペクチンを加えて沸騰させることしばらく、なかなか噴き出すほど煮立たないなぁと思いながらかき混ぜること30分。だんだんイチゴが煮詰まってきているのに気づいて、慌てて砂糖を加えさらに撹拌。

再度沸騰し始めると今度は火山の噴火のようにめちゃ熱のジャムがあちこちに飛び散り始めた。やけどしないように手にタオルを巻いてさらにまぜまぜ。ジャム作りってこんなに危険なはずないのに…。

熱すぎて味見できないまま、瓶に詰めて煮沸の準備。細菌の繁殖を防ぐためにジャムの熱いうちに作業を済ませます。

我が家には煮沸用のお鍋がないので、今回パスタ鍋で代用。ちょっと深すぎるけど、お湯を少なめにすれば大丈夫。

煮沸すること10分、お鍋から取り出してそのまま自然に冷まして24時間放置。瓶が密閉されてるかどうか確認するのに一日放置するんだって。24時間後、ふたの真ん中を押してみてペコペコしなければ合格。

冷蔵庫で保存するんだったら煮沸のステップをスキップしてOKなんだけど、こんなにたくさんあったら冷蔵庫の中で場所とりすぎるから、パントリーで保存するために煮沸しました。煮沸の作業って思ったよりずっと簡単でビックリ。

ひとまずみんな合格。瓶に収まりきれなかった分を味見してみたらレモンの酸味が強すぎ。煮詰めすぎたから仕方ないね。しかもスプーンをひっくり返してもたれないくらい濃いジャムに。クッキーの詰め物とかお菓子作りに使えそう。

こんな感じで初めてのジャム作りを終えた後、まだ買ってきた半分のイチゴが残っているのを見てちょっとげっそり。2度目はうまくいくかなぁ?…とっても不安な私。


ジャム作りパート2: 懲りずにまた挑戦


一晩明けて、気分も新たにレシピを再読。今回はレモン汁少なめにしてバルサミコ酢を加えてみました。バルサミコ酢ってイチゴのおいしさを引き出すらしい。

ウィリアムズ・ソノマで売られているオリビエは25年ものの熟成したまろやかなバルサミコ酢、オススメ。バルサミコ酢って酸味がかなり嫌味な使いにくい調味料だと思って敬遠してたけど、やっぱりいいものを使わないとダメなのね。でもバルサミコ酢のレベルの表示には酸度は表示してあっても熟成度は表示してないから選ぶのが難しい。このバルサミコ酢に会ってからはお肉のマリネードやドレッシング、ソース、ビーフシチューなんかにいろいろ使ってみるようになりました。パンに付けて食べても美味しいよ。

「沸騰したらそのままかき混ぜながら煮立てて、混ぜても煮立った部分の高さが変わらなくなったら砂糖を加える。」という部分を前夜はなぜか「鍋の縁まで煮立ったら砂糖を加える。」と解釈していたことに気づく。

お砂糖を加えてさらにかき混ぜ、再度煮立ち始めところ。灰汁の多さにビックリ。

火を止めて灰汁を全部掬いとった後、数回かき混ぜてみるとジャムよりもずっとゆるいトロトロ感。大丈夫かなぁと不安なまま、瓶詰めと煮沸を済ませる。お鍋を洗う前に底に残ってジャムをちょっと味見。う〜ん、ウマウマだ〜。イチゴの風味しっかり、甘さもちょうど良い感じ。さらに気づいたのは、ジャムが冷めたらパンに付けても垂れないくらいのドロドロ感に。成功、成功、自己満足。

なかなか美味しくできたので、ダグ、サム、メリッサにお裾分けしました。実はモルモットだったりして。お隣のシャーリーにはオハイオから帰ってきたらひとつ持っていく予定。


後記

ジャム作りには4パック必要なことを学びました。あ、それから煮詰めてはいけません。

次回は洋梨とリンゴのジャムに挑戦してみたいなぁ。懲りないヤツです。洋梨は優しい甘さの香りがいいから上品なジャムになりそうな気がする。リンゴジャムってなんか懐かしい味なんだよね。因にこちらではアップルソースやアップルバターはあっても、ジャムは見たことないです。

こちらではそろそろリンゴ狩りの季節。