マーケットフレッシュ

ボストンのリトルイタリー、ノースエンドの手前に毎週金曜日と土曜日に開くマーケット。イタリア系アメリカ人の業者が多くイタリア語なまりの威勢のいい声が飛び交います。

現在観光スポットの集まるこの地域で、スーパーマーケットの現れるずっと前の1830年ごろから続く古いマーケットは凍てつく真冬もクリスマス以外は毎週オープン。冬には並べられた野菜たちが凍っていることもしばしば。因にこのマーケットの隣にあるクインシーマーケットでは古くは肉の卸が行われていたらしい。現在はフードコート、ファニュエルホールと共に人気の観光地としてにぎわってます。

色とりどりの野菜や果物が山積みで売られているのを見てまわるだけでも楽しくなります。気になるお値段の方は、基本的にスーパーで買うより安いのだけどモノによりけりといったところ。業者によって値段のつけ方に差があるので、マーケットに着いたらまずはぐるりと一周してお値段をチェック。鮮度にも違いがあるからしっかり品定め。1ドル札をたくさん持って行くことをオススメ。


金曜日のお昼休みにイチゴを買いにやってきました。

先日クエン酸を買いにいって家で袋から取り出すとペクチンのボトルになっていた。「いったい袋の中で何が起こったの〜?」ってなんのことない、お店で隣同士に並んでいた同じデザインのボトルを間違ってカートに入れたまま気づかずに家まで帰ってきたらしい。そんな訳で我が家に思いがけなくペクチンがあるのと最近マーマレードにちょっと飽きてきたので週末にイチゴジャム作りに挑戦してみようと思い立ったさま。

2パックで3ドルっていうのが本日のお買い得。たぶん日本の2パックか2パック半がこの1パックにあたるくらいなのかなぁ。いくら硬いプラスチックのケースに入っていても積み重ねて売られていると柔らかいイチゴはそのうち重みでつぶれてくるからケースの底をチェックして傷みの少ないきれいなものを探します。よく見ないと底のイチゴにカビが生えてることがあるので要注意!

業者のお兄さんが袋を手渡してくれたので、選り出したパックを袋に詰めながら品定め続行。五つめのケースを袋に入れたところで、お兄さんがチェックにやってきたので(実はまだお金払ってない)、「6パック買うからね。」と伝えると、「8パックなら10ドルでいいよ。ちょっと割安だよ。」と売りの体制。8パックって多すぎるよねぇと思ったものの、気がついたら「Ok。」ともう2パック袋に詰め込んでいた。商売人の口車に乗ってしまった貧乏性の私…。

もうひとりのお兄さんがやってきて二重袋にしてくれました。イチゴも8パックともなると結構重たい。ショッピングカートを持ってくるべきだった。その日の午後は自分のキューブが甘〜いイチゴの香りに包まれてちょっといい気分、天然のアロマセラピー。

香りはとても甘いけどお味の方は残念ながらそんなに甘くなく酸味が強いからジャムやお菓子作りに使っても惜しくないって言うのが本音。イチゴも日本のものが美味しいです。

ヘイマーケットはテントに並ぶ青果ばかりじゃなく、ちょっと怪しげなので買い物したことないのだけど向かいのビルには魚屋さんやお肉屋さんもあります。買い物してるのはヒスパニック系や黒人の人たちばかり。ゴミ袋サイズの袋のチキンとか抱えて(それも一袋ではない)お店から出てくる人たちを見る度にいったい何人であんなにたくさん食べるんだろうと疑問に思うところ。

夏の味覚のブルークラブ。脱皮して間もない殻が柔らかいものを横に半分に切ってバターでソテーして殻ごといただきます。なかなか美味。

ほかにもチーズショップやモロッコの雑貨屋さんがあってスパイスやオリーブ、ナッツなどがビックリするくらいの品揃えで所狭しと並んでます。ここのフランスパンは絶品。イスラム文化圏で食べられてるオリーブオイルでできたホームメイドのパンも売られてます。お店で「このパンどうやって食べるの?」って聞いたら「そのままだよ。」とあまり腑に落ちない答えが返ってきたので、私のモロッコご意見番にいろいろ食べ方のバリーエーションを尋ねて、ペストを塗ってカプレーゼのサンドイッチにしてみました。ふわふわ感がいつものパンとはちょっと違っていい感じ。オリーブオイルをつけてワインのおつまみにもよさそう。


ジャム作りパート1

傷んだものを選り分けて8パック全部洗い終えたところ。これだけ多いとさすがに洗うだけでも一仕事。

夕飯の後作業続行。レシピの通りにヘタを除いたイチゴをつぶしてレモン汁とペクチンを加えて沸騰させることしばらく、なかなか噴き出すほど煮立たないなぁと思いながらかき混ぜること30分。だんだんイチゴが煮詰まってきているのに気づいて、慌てて砂糖を加えさらに撹拌。

再度沸騰し始めると今度は火山の噴火のようにめちゃ熱のジャムがあちこちに飛び散り始めた。やけどしないように手にタオルを巻いてさらにまぜまぜ。ジャム作りってこんなに危険なはずないのに…。

熱すぎて味見できないまま、瓶に詰めて煮沸の準備。細菌の繁殖を防ぐためにジャムの熱いうちに作業を済ませます。

我が家には煮沸用のお鍋がないので、今回パスタ鍋で代用。ちょっと深すぎるけど、お湯を少なめにすれば大丈夫。

煮沸すること10分、お鍋から取り出してそのまま自然に冷まして24時間放置。瓶が密閉されてるかどうか確認するのに一日放置するんだって。24時間後、ふたの真ん中を押してみてペコペコしなければ合格。

冷蔵庫で保存するんだったら煮沸のステップをスキップしてOKなんだけど、こんなにたくさんあったら冷蔵庫の中で場所とりすぎるから、パントリーで保存するために煮沸しました。煮沸の作業って思ったよりずっと簡単でビックリ。

ひとまずみんな合格。瓶に収まりきれなかった分を味見してみたらレモンの酸味が強すぎ。煮詰めすぎたから仕方ないね。しかもスプーンをひっくり返してもたれないくらい濃いジャムに。クッキーの詰め物とかお菓子作りに使えそう。

こんな感じで初めてのジャム作りを終えた後、まだ買ってきた半分のイチゴが残っているのを見てちょっとげっそり。2度目はうまくいくかなぁ?…とっても不安な私。


ジャム作りパート2: 懲りずにまた挑戦


一晩明けて、気分も新たにレシピを再読。今回はレモン汁少なめにしてバルサミコ酢を加えてみました。バルサミコ酢ってイチゴのおいしさを引き出すらしい。

ウィリアムズ・ソノマで売られているオリビエは25年ものの熟成したまろやかなバルサミコ酢、オススメ。バルサミコ酢って酸味がかなり嫌味な使いにくい調味料だと思って敬遠してたけど、やっぱりいいものを使わないとダメなのね。でもバルサミコ酢のレベルの表示には酸度は表示してあっても熟成度は表示してないから選ぶのが難しい。このバルサミコ酢に会ってからはお肉のマリネードやドレッシング、ソース、ビーフシチューなんかにいろいろ使ってみるようになりました。パンに付けて食べても美味しいよ。

「沸騰したらそのままかき混ぜながら煮立てて、混ぜても煮立った部分の高さが変わらなくなったら砂糖を加える。」という部分を前夜はなぜか「鍋の縁まで煮立ったら砂糖を加える。」と解釈していたことに気づく。

お砂糖を加えてさらにかき混ぜ、再度煮立ち始めところ。灰汁の多さにビックリ。

火を止めて灰汁を全部掬いとった後、数回かき混ぜてみるとジャムよりもずっとゆるいトロトロ感。大丈夫かなぁと不安なまま、瓶詰めと煮沸を済ませる。お鍋を洗う前に底に残ってジャムをちょっと味見。う〜ん、ウマウマだ〜。イチゴの風味しっかり、甘さもちょうど良い感じ。さらに気づいたのは、ジャムが冷めたらパンに付けても垂れないくらいのドロドロ感に。成功、成功、自己満足。

なかなか美味しくできたので、ダグ、サム、メリッサにお裾分けしました。実はモルモットだったりして。お隣のシャーリーにはオハイオから帰ってきたらひとつ持っていく予定。


後記

ジャム作りには4パック必要なことを学びました。あ、それから煮詰めてはいけません。

次回は洋梨とリンゴのジャムに挑戦してみたいなぁ。懲りないヤツです。洋梨は優しい甘さの香りがいいから上品なジャムになりそうな気がする。リンゴジャムってなんか懐かしい味なんだよね。因にこちらではアップルソースやアップルバターはあっても、ジャムは見たことないです。

こちらではそろそろリンゴ狩りの季節。

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