今夜は中華〜アメリカの中華事情

アメリカの映画やドラマの中でお馴染みの中華のテイクアウト。今夜はマリリンをお風呂に入れたから夕食は私たちへのご褒美という面目で、実はチャドが食べたくて仕方なかったらしい。

今晩だけでなく明日の夜も中華決定。スープ以外は全て小さいサイズなのだけど溢れんばかりにギュウギュウに詰まっているから2人でドカ食いしても二食分は余裕でまかなえます。日本人ならたぶん6人で分けてデザートも食べられてちょうどいいくらいかな。全部で20ドルちょいってところ。

今回注文したのは、

  • ハウス(日本的に言うと、特製)ローメイン
  • クラブラングーン — カニクリームコロッケの中身をワンタンの皮に包んで揚げたものって感じ
  • とき卵スープ — 卵にしては不自然な黄色が気になるところ。
  • エビと野菜の炒め煮
  • チキンとパイナップルの甘酢あん
  • 牛肉と中国野菜の炒め煮 — 中国野菜とメニューには書いてあるもののどれが中国野菜なんだろう?

白ご飯はおまけ。中国米なので独特の匂いがする。

右下のソースはダックソース(duck sauce)って言うんだけど、鴨もアヒルも入ってないです。中国語では酸梅醤と書くらしいので、梅が入ってるのかもしれないけど、杏子が入ってるとか、プラムが入ってるとかイマイチ材料のはっきりしない謎のソース。果物らしい酸味のある甘さが特徴で、私の感覚ではゆるい杏子ジャムって感じかなぁ。揚げ物につけて食べるらしいんけど、アメリカ人向けの(店内にアジア系のお客を見ることのないという意味で)中華のレストランに行くと、料理を頼んだすぐ後に拳サイズのパンと一緒に供されるんだけど、パンにつけて食べたいって感じの味でもないんだよね。その出されるパンも見るからにパサパサしてまずそうだし。

中華は特にテイクアウト専門のお店が多いみたい。さすがにアメリカ人の調理する中華料理屋はまだお目にかかったことはないけど、基本的にアメリカ人ウケするようアレンジされてるから中華でも当たりはずれある…もとい、ハズレがほとんど。テイクアウトのお店に関わらず中華街の中華屋さんも例外ではありません。日本と違い、中華街にあるからといって本格的な中華が食べられるわけではないので要注意。

まず必要以上に油っこいのはどこでも免れないみたい。メニューは基本的に炒め物か揚げ物。日本では定番の八宝菜、エビチリや麻婆豆腐はまずないなぁ。四川料理のお店で麻婆豆腐見かけることはるけど。アメリカ料理よりいろいろな野菜や肉、魚が入って一見栄養のバランスよさそうに見えるけど、缶詰や冷凍ものがたくさん使われてて体に悪そう。

我が家の近所にも中華のテイクアウトはあるのだけど、いつもお世話になるのは隣町の以前住んでいたところの近所の広東料理屋さん。当時辺りの中華屋さんをいろいろ試してここが近所で一番美味しいと判定。それ以降中華のテイクアウトといえばいつもココ。夫婦ふたりで切り盛りしていて、旦那さんが厨房を、奥さんがカウンターを担当。注文ができるまで奥さんとお互いの両親の近況なんかをおしゃべりします。

お腹がいっぱいになったら、フォーチュンクッキーの時間。クッキーの中のおみくじをチェック。クッキーっていうより味噌抜き味噌煎餅って感じ。美味しくないから私はいつもおみくじだけ見ます。

中華にフォーチュンクッキーは欠かせないけれど、実はサンフランシスコの日本人によって作られたのが始まりだそう。その後ロスの中国人が自分の発明だ(発明っていうのも大げさ)と名乗りを上げ、どちらが元祖か法廷で争うことになったそうな。情けないっていうか、平和なのかねぇ。

日本のおみくじみたいに大吉、中吉とかっていうのではなく、書かれているのは何かちょっといい気分にしてくれるようなこととか人生の教訓みたいなもの。「おみくじ見たときにみんなにハッピーになってほしいから。」とフォーチュンクッキーの製造元の社長さんがテレビで言ってました。

今回のはカンフーパンダバージョン。おみくじの内容もその色を受けてるみたい。「ポー曰く、君のすばらしさの伝説はこのクッキーを食べた後も末長く世に響きわたることだろう。」だって、何のこっちゃ?

裏側は大抵「一言中国語講座」とラッキーナンバーが載ってるのだけど、これはフォーチュンクッキーを作っている会社の宣伝とラッキーナンバー。つまんないの。一言中国語講座は発音まで説明されてて結構面白いのにぃ。

…などとつまらないことをいろいろ思いながら、「またもや食べ過ぎた」と反省の夜が更けていきます。

お風呂嫌いのマリリンは心身ともに疲れ果て爆睡中。

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