菩薩サマ〜お彼岸によせて〜

「お彼岸だよ」と週末に友人から届いた彼女の実家の立派なぼたもちの写真に煽られて、今年も作りましたよ。先日北海道産の小豆を見つけたので、はりきってあんこを作ったら調子に乗りすぎて作りすぎてしまいました。ぼたもちに必要なあんこなんてたかが知れているのね、降り返ってみたら毎回同じ過ちを繰り返している私。小分けにして冷凍することにしました。秋のお彼岸のおはぎの準備は万端。今週また雪が降るらしいから、お水で薄めてお汁粉も楽しめそう。日本ではもう桜が花開く時期にさしかかっているらしいけど、まだまだ雪の残るこちらは春と呼ぶにはほど遠いほど寒いです。

いつもはきな粉とあんこだけなんだけど、今回青のりも作ってみました。子供の頃母が青のりのぼたもちを作っていたのを覚えているけれど、和菓子屋さんで青のりのぼたもちって見たことないような気がする。ちょっと調べてみたら関西のものらしいです。磯の香りとあんこの甘さのコンビネーションがなんとも言えず好き。あ、でも人前では食べるには抵抗あるかも。本日は緑茶の代わりに京都で買ってきた桜茶と一緒に頂きました。ちなみにお皿は前回帰国した際に友人から頂いた伊万里です。幸ちゃん、ありがとね。大切に使わせていただいてます。

年明けからしばらくブログの更新が途絶えていたのはこのせい。京都で訪れた場所を記憶が薄れる前にスクラップブックに整理してみました。思い立ったのはいいものの、50カ所の総まとめはなかなか手間のかかるもの。毎日10カ所ほどのお寺さんを訪れると後で振り返ったら記憶が混ぜこぜ。でもおかげで次回はどのお寺に行くかの予定が立てやすくなるはず。スクラップブック作りはあまり好きじゃないことも発見しました。やっと終わって肩の荷が下りたって感じ。

真如寺を訪れたときのこと。母と菩薩様が説法をしている絵を見ていると、菩薩様の顎のあたりに何か付いてるのに気づきよく見てみるとそれは渦巻き状のお髭。「え〜、菩薩様って男性だったの〜?」あまりの衝撃に母にも言えずに頭の中で反芻。中学の修学旅行で奈良で弥勒菩薩を見て以来、菩薩様は女性だと勝手に信じ切っていたのです。さらにショックなのは仏教系の高校に行ったにも関わらず菩薩様が男性だとこの年まで知らなかったこと。翌日会った高校時代の友人に「菩薩様って男性だって知らなかったんだよ。お寺で見た絵の菩薩様の顎に髭がはえてるのを見て絶句しちゃってさぁ。ショックのあまり母にも言えなかったよ。」と告げると心優しい友人は「中性的な顔立ちだからね。」となだめてくれました。

…とここで話は終わりそうなのだけど、その数日後長楽寺を訪ねたときのこと。このお寺さんにも菩薩様が説法をしている絵が展示されていました。説明書きを読んでいると、「…口もとの渦巻きはありがたいお話を説かれているようす。髭ではありません。…」が〜ん、お髭じゃないの〜?またもやショック。無知、無知すぎる。人生知らないことがたくさんあるのね〜。とダブルショックな京都開眼の旅をしてきたのでした。

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