番外編:日本に帰ってきたよ〜!

2年ぶりの日本です。やっぱり日本はいいね〜。人との距離の取り方、心遣いにはホッとさせられます。それからそんな日本文化の素敵なところが自分から薄れつつあることを気づかされ、自分を見つめ直すきっかけにもなります。

てくてく京都

母と京都散策へ。御朱印をいただきながら、テクテク一日中歩いてまわり、全部で50ほどの寺社に参拝してきました。もうすぐ70になる母が毎日よくがんばったなぁと大拍手です。いっぱい歩かせてごめんね。友達からも「え〜、お母さん大丈夫?」と心配の声が…。すみせん、いつまでたってもいたらない娘です。

紅葉がようやく始まったところで庭園や山々にチラホラと秋の色が見え隠れ。燃えるような紅葉でなくてもそれはそれでまた趣のある感じ。嵯峨野、東山、岡崎、鳥羽街道、どこも何度訪れても見尽くせない。京都を発つときには既に次回はどのお寺に行こうかと思いを巡らせずにいられません。

実家に戻ったら偶然にもNHKで禅林寺の中西玄禮和尚のインタビューを拝見する機会がありました。今回参拝したお寺のひとつ。頭が横を向いた阿弥陀様を拝見したばかり。その阿弥陀様のポーズの由来をお話されてて、その素敵なお話に心がほっこり。

寄り道神戸

友達と神戸をぶらぶら。まずは久々の中華街へ。ボストンの中華街よりもずっとカラフルで活気もあり、期待通りの中華街の雰囲気満々です。やっぱり中華街はこうでなくっちゃ。お店に入らなくても好きなものを少しずつ楽しめる通りに並ぶサンプラーの数々に興味津々。いいアイデアだね。神戸に住んでいたら、毎週末これ目当てにこの辺ウロウロしてそう。通りで北京ダックを頬張ってしまいました。もともとひと口分を装って食べるものだけど、売られてるのはひと口よりずっと大きなサイズ。味には問題ないもののサンプラーとして食べるにはちょっと難しいかな〜。

老祥記で豚まん食べました。お店への行列からパチリ。お店が遠い。「今日は行列短い方だよ。」と教えられびっくり。みんな20個30個当たり前って感じで注文してるのにもまたまたびっくり。カウンターの奥で手作業でどんどん豚まんが作られて行く様子も拝見できて、この様子がまた購買意欲をそそるんだろうなぁと感心してしまいました。そうそう、通りの向かいでは豚まんサミットなんてのも行われてました。

職場からステイタスチェックのミーティングのインバイトがメールされてきたので豚まんの写真を返信しました。すると同僚から「ナニ、わざわざ日本に来て中華街へ豚まんを食べに行っただと?帰ってきたらワシントン通り(ボストンの中華街のメインストリート)に連れて行くよ。」と返ってきました。フフフ、ボストンの中華街ではこんなにおいしい豚まんは食べられないのさ。

ほかのおまんじゅうと一緒に蒸篭の中で幸せそうな豚まんとパンダまん。かわいすぎて食べられないよ〜。

食い道楽の友人を持つ特権でいろいろ美味しいものをごちそうになりました。友人オススメの一品、ゴルゴンゾーラのチーズケーキ。チーズの風味のしっかりしたコクのあるチーズケーキ。美味しゅうございました。大阪で食べた夕食もとってもおいしかったんだけど、写真を撮るような雰囲気のレストランではなかったので割愛させてもらいます。

通りからお店の中に飾られているのを見つけたバッグ。「あ、あれカワイーね。ちょっと見てみていい?」とお店に入って気がついたら買ってました。友達からも「それって即決過ぎじゃない?」と指摘されてしまった。人生は直感と決断力です!なんちゃって。

美味しいもの食べて、お買い物して、お茶して、いっぱいおしゃべりして、フツーの女の子の週末。日本にいる頃はこんなことを頻繁にしてたよなぁ。日本のお母さんたちも「結婚する前はそんなことしてたよなぁ。」と同じように思うのかしら?


京都も神戸もいいけれど、やっぱり地元福岡が最高!食べ物美味しいし、お買い物楽しいし。日本に住むならココ以外に考えられない。

福岡食べ歩き録

福岡に帰ってきたらまずはコレ。生まれも育ちも九州のわたしには、豚骨以外のラーメンなんて考えられません。高校の頃、お腹いっぱいになる500円のランチセット(ラーメン、餃子、ごはん)目当てに来てました。その頃は、調理場を囲むカウンターにお店を占領されてるようなこじんまりとしたラーメン屋さんだったのに今やグローバル。ニューヨークにも出店してるのにびっくり〜!でもやっぱり本店で食べなきゃねってことで帰省する度に寄せてもらいます。

秋冬の博多といえばこれやね〜、ってことでモツ鍋。今回は友人オススメの西新のお店でごちそうになりました。いつもはご飯かチャンポンでシメるのだけど、この日は変わり種のキノコのリゾットにしてもらいました。「へ〜、こんなのもありなのね。」ってちょっと新鮮な感じ。酢モツも美味しかった。個人的にはモツ焼きも好き。オヤジ食好きです。友達に会う度に「何食べた〜?何食べたい?」と聞かれ毎日故郷の味リストをチェックしていきます。お酒もススムよ〜!

アメリカでは飲めないからとお品書きに見つける度に大はしゃぎして飲みまくったのが酎ハイ。学生時代に引き戻されるよう。当時は酎ハイ頼むとみんながビール飲むのに協調性がないとけっこう周りから叱られただけど、今回はそんな心配もないので思いのまま。そのころはお目にかかることのなかったカボスの酎ハイなんてものを飲んでみました。柑橘類とお酒って相性いいよね。

そんな中で見つけた変わり種がこのガリガリ君。お品書きでのインパクト大だし、自分で作るフローズンダイキリみたいでおもしろいんだけど、薄味過ぎなのが残念。ガリガリ君自体もともとお酒に入れるために作られてないから仕方ないんだけど、それでもやっぱ酎ハイとしてはもう少し味欲しいです。薄めのハワイアンにガリガリ君添えだったらちょうどいいんじゃないかなぁ。

中学の頃学校帰りによく食べてたガリガリ君みたいなアイスはくじ付きだったんだけど、このガリガリ君にもくじ付いてたら楽しいのにね。当たったら2杯目タダとかさ。

鍋といえば、ちょっと変わり種で慶州鍋というものを食べに連れて行ってもらいました。ちょっとピリ辛、大変美味しゅうございました。食べるのとおしゃべりに夢中で写真を撮るのを忘れたので写真なし、ハハハ…。友達オススメの活いわしの磯辺巻きもおいしい!新鮮な魚介類に恵まれる町ならではのメニュー。また行こうね〜!エビスビールもウマウマ。お話も弾んで気がついたらカラオケに行く時間がなくなっちゃったのは残念だったけど、久々のよいお酒でした。

「デザートは別腹」という訳で、ある晩の食事の後ストロベリーフィールズへ。高校、大学の楽しい思いでが蘇ります。ふたりで迷いに迷ったあげく(甘いものに関する決断はとりわけ難しい)、このシュークリームに。

甘いものといえば、福岡で一番美味しい(と私は太鼓判を押す)ジャックのケーキ。オーナーの大塚さんとはずっと前に雑誌のお仕事でご一緒させていただいたことがあります。オープン当時から人気のお店で数々の情報誌にも取り上げられていたにも関わらず、サービス精神旺盛で気張ったところのないお人柄に拍子抜けしたのを覚えています。どのケーキも美味しいそうに見えてしかも美味しいから、いつも眉間にしわを寄せながらどれにしようか真剣に迷います。今回も美味しいひとときを楽しませていただきました。

お買い物録

日本でのお買い物は格別に楽しいです。おしゃれな雑貨屋さんがたくさんあるし、スーパーや100円ショップでも日用雑貨・家庭用品などワクワクするものを見つけます。なかには首をかしげるようなものあるけれど、特にお掃除関連のものには「これはきれいになりそうだ〜!」胸躍るようなものがいっぱいあって、「日本に住んでたらこんなの簡単に手に入るのに。」などとちょっと悔しい思いをすることもしばしばです。

カワイクて便利なお弁当グッズ見つけちゃいました。ソースやドレッシング、マヨネーズを小分けにするための入れ物。ちっちゃなスプレッダーが付いてるのは日本ならではの心遣い、さすがです。これならバターやクリームチーズも小分けできそう。今はカラフルでカワイいバランもたくさんあるのね。

100円ショップで見つけた透かしの和紙。京都散策のスクラップブック作りに活躍しそうです。

日本でスーパーやデパ地下に行くと必ずチェックするのが調味料や乾物の売り場。特にお醤油やお味噌の売り場ではしげしげと一品ずつチェック。端から見たらきっととても怪しげな人に見えるんだろうなぁ。おいしいそうな山椒を見つけたり、切り干し大根やひじきを見つけては大喜びします。もともとご飯大好き和食党なのであったか白ご飯のすすみそうな調味料や食材を見つけるのが楽しみなんです。

これからの季節温かいおうどんが美味しい!冷凍のおうどんをはじめ、ゴボウ天や天ぷらものはアメリカでも手に入るので、ちょっと(いえいえ、イッパイ)ズルして簡単におうどんの出汁を作ろうという作戦です。このアゴ出汁の素は特にお気に入り。3箱も買っちゃいました。

あったかご飯になないろ昆布やちりめんじゃこが美味しそう。しっかりカルシウムも摂らないとね。アメリカでは美味しいお味噌に出会えないので、今回道の駅で見つけた京都郡産のお味噌を連れて帰ります。

友達から勧められた塩麹。どんな風に活躍してくれるのか楽しみ。日本では今、発酵ものが流行かな?デパ地下で見つけたパン種にすごく心惹かれたのだけど、持って帰る間にダメになっちゃうかもと断念。実はぬか漬けセットにも惹かれたのだけど、毎日かき回すほどマメな性格じゃないのに気づいてあきらめました。定年退職したらぬか床はじめようかな。

子供の頃からお気に入りのキャンディー。ミルキーは欠かせません。いちごみるくも買ったんだけど、グルテンアレルギーの同僚のお土産にすることにしました。チェルシーはバター味のが欲しかったんだけどな。そうそう、因にアメリカではバタースコッチキャンディーはお年寄りの好物なのだそうです。

幼い頃の夏の日を思い出させてくれる一品。ミルキーと同じノスタルジックな気分にさせられます。プリンやゼリーの素もあるけど、やっぱりシャービックでなくちゃ。夏まで待てないので、自宅に戻ったら早速作るつもり。

本屋さんは雑貨屋さんに次ぐ危険地帯。5分間で手にした本はすでに10冊以上。だってどれも面白そうなんだもん!半分まで減らしてみました。

夜、ぼんやりテレビを見ていると「竹田サマ」を拝見。「あれっ、この人の本買ったよーな気がする。」本屋さんではそんなに話題の人だなんて思いもしなかったんだけど、「日本に生まれてよかった〜!!」のコピーに心奪われて(オオゲサ!)買っちゃいました。

「たしなみについて」はアメリカに住んでいると忘れがちなことなので、これを機にしっかり抑えておきましょうというつもりです。日本に帰ってきて人の仕草を見ているとよく自分の行儀の悪さにドキッとさせられます。恥ずかしながら、実家にいると母からもよく嗜められます。

お気に入りの雑誌も久々に買ってみました。こんなふうにおしゃれできるかなぁとか考えてみるけど、アメリカにいておしゃれして出かけるようなところもないのでちょっとがっかり。結婚式におよばれしてもみんな平服とほとんど変わらない格好なので日本の感覚で失礼にならないようにとおめかししていくとウキます。そんなにがんばってなかったのに「オスカー賞の授賞式にでも行くようだね。」と以前からかわれたことも。日本にいる方がおしゃれをする機会が多くてうらやましいです。たまにパリッとした格好をすると背筋も伸びて気分いいよね。いつもよりちょっと小洒落て職場に行くと「面接に行くの〜?」、「仕事辞めるなよ。」などとからかわれてしまいます。

マリリンのお土産も忘れてないからね〜。それからマリリンのお友達にも。ちなみにお友達には量より質です。

実は鬼平犯科帳のDVDが欲しかったんだけど、思ったよりお高くて今回断念することに。中村吉右衛門さんが大好きなんです。重みのあるあの声と落ち着いて風格のある様にクラクラしちゃいます。テレビで吉右衛門さんの熊谷陣屋の一部を拝見。歌舞伎は表舞台の役者さんの演技はもちろん、セットや裏方さんの細やかな演出に面白みが絶えません。テレビでも劇場でもワクワクしながら見せていただきます。今回も歌舞伎を観に行きたかったのだけど、今秋は博多座での公演はなく、京都の南座も11月30日からの幕開けとのことで残念無念。次回のお楽しみにということにしましょう。

クラクラするといえば、玉木宏をたまたまバラエティー番組で見て思わず「イイ男だ〜!」。いい歳のとり方をされた人だと思います。多分彼が20代の頃に見かけてたら「うん、カワイい男の子だね。」くらいでスルーしてたと思う。おそらくいろいろがんばってきた人なんだろうけど、その努力の粒らさえ感じさせないサラッとしたところが素敵だなぁと思いました。

鬼平犯科帳と同等に扱うつもりはないのだけど、ほかに買うのを断念したのが寿司桶と10キロ以上収納できる米びつ。ちょ〜っとスーツケースに入れるには嵩張り過ぎです。ガラスやステンレスのボールですし飯作るとどうしてもべたっとしてしまうから木製の寿司桶欲しかったんだけど、そんなに頻繁にお寿司つくる訳じゃないのでまぁいっか。それはともあれ、素材と機能性を考慮してある日本の道具ってすごいよね。米びつはキッチンのシンクの下にお米が置けたらカウンターが少しすっきりして見えるのにとの発想からだったんだけど、それほど切羽詰まった状況でもないのでそのうちまた他の考えでも浮かぶかなぁ。

そんなわけで、みんな遊びに来るときのお土産、検討ついたでしょ?このポスト、ブックマークしとくように!ハハハ…(目、笑ってないらね。ブックマークしとくように。)

みんな忙しい中遊んでくれてありがとうね。それからごちそうさま。大変楽しゅうございました。また懲りずに遊んでね。

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