春はぼたもち

日本では春のお彼岸を、ここアメリカでは暦の上で最初の春の日を迎えたにも関わらず、外はあまり春らしくありません。今朝もダウンのコートを羽織ってお散歩に。

  

火曜日に降った雪はだいぶ解けたものの朝晩はまだまだ水たまりに氷が張るほど冷え込みます。日差しは春らしいのにね。マリリンも外で日向ぼっこしたいのに、外の空気は冷たすぎて外に出してもらえず不満気です。

だけど、春は確かに近づいてきてる様子。林の白樺の樹皮がまぶしいほどに白く目立ち始めてます。ケリーが白樺の木が一段と白く目立つようになったら春のサインだとずいぶん前に教えてくれたのを思い出します。数週間前にサマータイムが始まったせいもあり、午後の明るい時間が長くなりました。毎日仕事から帰ってきても外が明るいのはなんとも嬉しいものです。

 

庭にも春の兆し。ミニチュアアイリスとクロッカスが咲いているのみつけました。チューリップの小さな芽もちらほらしています。

お彼岸といえばぼたもち。ちょっと無理矢理?余談ですがおはぎとぼたもちって同じものですね。春は牡丹の咲く頃に秋は萩の花の咲く頃に(旧暦の春と秋のお彼岸の時期にあたるのでしょう。)、作られることからふたつの名前がついたそう。ちなみにおはぎは粒餡、ぼたもちはこし餡を使うらしいです。ぼたもちといえば、子供の頃に見た日本昔話でおじいさん、おばあさんが幸せそうに食べる腕の長さほどのびのびになるぼたもちを思わずにいられないのは私だけ?

それはさておき、ここしばらくおはぎ食べたい病にかかっていたので、久々に作ってみることにしました。缶詰の餡が手に入るのだけど甘さの調整をしにくいので(缶詰のは私には甘過ぎ)、豆から餡作り。小豆を下茹でして差し水しながら鍋にかけることほぼ半日、やっと餡にできるほど柔らかくなりました。豆が古いものは知ってたもののこんなに時間がかかるとは。次回はスロークッカーを使うことにしようっと。人それぞれいろいろな作り方があるようで下茹でした後,炊飯器で小豆を炊くなどという画期的なアイデアをインターネットに見つけました。餡が冷凍できることも知り、作り置きできるとちょっと感激。

 

韓国ものですがもち米を見つけたので、今回はうるち米と半々でご飯を炊いてみました。以前韓国種のお米を試してみたのだけど、味の方はいまいち。やっぱり日本のお米の方がおいしい。そんなわけでこのもち米使うのもちょっと心配。どうなることやら‥‥。

お餅を作るように炊きたてのご飯をついてご飯の準備完了。熱いご飯を素早く丸めて三合のご飯がめでたくぼたもちに変身。粒あんをつかったので正確にはおはぎです。


きな粉とあんこのぼたもち。和菓子好きにはたまりません。きな粉は抹茶入りのものを実家の両親が送ってくれました。ちょっと緑っぽくみえるのは抹茶のせいです。

ひとつ味見をするつもりがすでに三つも食べてしまった。口と手が止まらずに困りもの。心配していた韓国種のもち米、おいしく仕上がりました。残りのもち米は山菜おこわに使う予定。

大袈裟ながら、「日本人でよかった〜。」と日本茶をすすりながら至福のひととき。

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